ゆず

スターシップ・トゥルーパーズ2のゆずのレビュー・感想・評価

4.5
人類と昆虫型エイリアンの戦いを描いた傑作スペース・オペラの続編だが、前作同様のスペクタクルを期待すると裏切られる。
本作は前哨基地で籠城する兵士たちが次々エイリアンに寄生されていくというホラー・サスペンス。前作からの繋がりは無し。予算は大幅に縮小され、劇場公開もされなかったB級SF映画です。

だけど私は本作を嫌いにはなれない。予算は少ないながらも描写はしっかりとしているからです。

監督フィル・ティペットの手腕によるものが大きいのだろうと思う。「スター・ウォーズ」や「ジュラシックパーク」で特殊効果を担当した彼が、前作に続いて本作でもその手腕を発揮している。
またストーリーは「遊星からの物体X」や「エイリアン」の二番煎じにも思えるが、テンポは悪くなく、アラクニドが”寄生”という戦法で襲いかかってくることにも納得がいく。
シリーズの一つとしてこういう作品があること自体、スターシップ・トゥルーパーズの世界を広げていると思う。

ただ1作目見た後の期待に応えているかというと、それは満たしていないのも分かってしまうのだが…笑
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