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ザ・マジックアワーのkazu1961のレビュー・感想・評価

ザ・マジックアワー(2008年製作の映画)
4.2
▪️Title :「ザ・マジックアワー」
Original Title :※※※
▪️Release Date:2008/06/07
▪️Production Country:日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-233 再鑑賞
▪️My Review
映画愛に溢れた作品!!佐藤浩市の怪演?が最高ですね!!(笑)。私の中では三谷幸喜作品ベストです。
ストーリー展開は、暗黒界に君臨するボスの愛人に手を出そうとした男が、その命を狙われてしまいます。男は逃れるために、伝説の殺し屋を探し映画俳優をその殺し屋に仕立て上げる、というものです。
佐藤浩市や妻夫木聡、深津絵里や綾瀬はるかなどの人気俳優、女優が出演しており、キャストも魅力的な作品となっています。
とにかく三谷幸喜ならではの“笑い”が最高です。その笑いのテイストがふんだんに散りばめられていて、終始笑ってしまいました。
特に、佐藤浩市演じる売れない役者の天然ぶりがが素晴らしい。ツボに入ります。どう見たって不自然な状況なのに、すっかり映画撮影と思い込んでいるから、本物のヤクザに囲まれてもまるで動じない。それを見て「さすがは伝説の殺し屋だ」などと勝手に勘違いする〝本物〟たちの狼狽ぶりもまたおかしいですね(笑)。
そして、市川崑監督を慕んだ映画愛。東宝の巨大スタジオを占拠した大セットは、エンドロールでその建設の流れが見られるようになっています。監督らが心からその出来栄えに満足し、愛でている様子が伺えますね。時代設定は現代と思われますが、どこか昔なつかしい不思議な風景。これが最後の出演作となった市川崑監督作品を中心とした、古きよき映画作品への愛情がそこここに見られるのが最高ですね。挿入映画も2008年2月に亡くなった市川崑監督最後の出演作を「黒い101人の女」「暗黒街の用心棒」とパロディにしています。
表題のマジックアワーとは、日没後の「太陽は沈み切っていながら、まだ辺りが残光に照らされているほんのわずかな、しかし最も美しい時間帯」を指す写真・映画用語。転じて本作では「誰にでもある『人生で最も輝く瞬間』」を意味するんですね!!

▪️Overview
港町・守加護(すかご)を牛耳るギャングのボス・天塩の愛人に手を出してしまった備後は、命を助けてもらう代わりに伝説の殺し屋・デラ富樫を連れて来ることを命じられる。追い込まれた備後は三流役者の村田を雇い、映画撮影だと思い込ませて殺し屋を演じさせるが……。「THE有頂天ホテル」などのヒットメーカー、三谷幸喜が監督・脚本を手掛けるクライム・コメディ。キャストには佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里ら豪華な顔ぶれが集結。
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