ヘイヘイ

THE BATMAN-ザ・バットマンーのヘイヘイのレビュー・感想・評価

3.3
予告編でエッジ効いてる演出感が超カッコよかったので期待して朝9時から観てました。
音ハメがバチバチに決まる予告編っていいですよね!でも、そういうのって大体予告編の方がおもしろいときが多い!(笑)

MCU作品群と比較するとDCEUの方ってなんだか暗〜いイメージ持たれがちですが、期待を裏切らない”暗さ”でしたね!
(DCEUと本編は関連ないとのことですが、一応DC作品ということで)
以下、ストーリーにもちょっと触れる感想。
































まず、初っ端に赤文字ででっかく”THE BATMAN” ババァーン!!ってタイトル出るだけでカッケェ…てなりました。
開幕30秒くらいの出来事

コロナ禍の延期も含め制作費2億ドル超え!らしいですが、アクションシーンは控えめな感じ。
ちなみに上映半分くらいのとこから、となりのおじさんは寝てました。。(夜のシーン多いしね)

アクションシーン少なめとはいっても、所々にハッとするようなマンガみたいなビジュアルのショットがあったりします。
でも、前シリーズみたいなのスペクタクルな感じで期待してると肩透かしな作品かもしれないです。

自分でもにわかミーハーなことは自負してますが、ノーラン3部作。特にダークナイトはやっぱりおもしろいんだよなぁ。。

本作もキャラ的にジョーカーと似た感じの知的な敵はいるけども、ダークナイトと比べると”爽快感”や”壮大感”の要素が少ないかなぁ。現代的なメッセージがあるのは伝わりますが、エンタメ性がちょっと少なかった気がします。

ダークナイトでジョーカーがバットマンを出し抜いた時に髪をファッサーってするシーンみたいな爽快感ほしかったです。
まぁ、でも原作がこういうネクラ敵なのでしたら、これはこれで原作に忠実なのかもしれません。

ポール•ダノ自体のサイコパスな感じはよかったです。


最終盤の取ってつけたようなラストバトルも雑だなぁ、とは思いながらも、

“お前は誰だ?”とバットマンに訊かれたリドラーの仲間が
“復讐者だ”(たぶんI’m vengeance)
と返してバットマンが一瞬たじろぐ姿を見せるシーンはよかったです。
これってそのまま冒頭のバットマン登場シーンのブーメランになってますね。
結局、やり方はどうあれ”復讐”という感情から生まれる行為の結果は同じなのでは?というダブルスタンダード。

そこから、”自分の天命とは?”と考えるようになり、自らを犠牲にする決断をする。
最終的に救助者をゾロゾロ従えていくところは旧約聖書モチーフなのかなぁと観ながら感じました。

あの洪水もほんと取ってつけたような感が否めないのですが(というか一緒にいた警察官の親が職人だから気づきましたってさぁ…)
制作側はおそらく”洗い流される”ていう意味をメタファーとして持たせたかったんでしょうね、多分。


余談。よく映画とかドラマとかで出てくる複数の事件を結びつけて捜査するぞ!みたいなくだりありますが、本作のシーンで
わざわざスプレー使って自宅の床にキーワード書いて考えてるとこで爆笑
(周りは誰も笑っていない)
いや、別にそれ紙に書けばいいじゃん、と。(笑)

こういう安い演出は邦画の方にありがちですが、悪い人達の秘密会議は暗ーい会議室で行われてたりとかするのとおんなじような演出でマンガかよ!って思いました。(マンガだよ)

しかも、別にそれしなくても天才的に閃いてどんどん解決できちゃってるし…

また、単純に英語の訳し方の問題なのか、リドラーが出してくる謎々が難しくて途中から考えるのは放棄しました。
というか、すぐバットマンが天才すぎてすぐ思いつくので考える前にサクサク謎解きが進んでいきます。


でも、全然つまんなかったか、
と言われるとそんなことはなくて、前述したハッとするようなシーンもあって、そこは繰り返しみたいかなぁ。

けど正直これを家のテレビで3時間観るのは辛い…画面暗すぎで自分の姿が画面にカットインしちゃって萎えそう…

そのため、本作も劇場鑑賞推奨作品となります。

ちな、IMAXで観ましたが、バットモービル活躍のシーンはエンジン音で服がビリビリ。。

Nirvana好きですが、3回も曲がかかったのもびっくり。ブラック•ウィドウに引き続き〜ですね。
ヘイヘイ

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