ベビーパウダー山崎

肉体の門のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

肉体の門(1977年製作の映画)
2.5
100分弱のロマンポルノはいくら手慣れた西村昭五郎でもキツイ。ロマンポルノ版『肉体の門』なら濡れ場ありきでいくらでも掘り下げられそうだが、文学的な「映画」にすり寄っているだけの半端なポルノで終わっていていまいち。病に伏せるパン助の渡辺とく子がポン中になって血反吐ぶちまけて死ぬまでがやけにリアルで泣けるとか悲しいとかではなくただただ悲惨で滅入った。炎をバックに去っていくラストもあまり決まっていないと思う。