スティーヴン・スピルバーグ監督が「激突!」直後に撮ったテレビ映画。田舎の家に引っ越してきた家族が様々な怪奇現象に遭遇します。
悪魔の姿をあからさまに見せない所は品の良さを感じますが悪く言えばかなり地味。解決方法も凝って無いストレートなもので細かな所を見ればおそらくスピルバーグらしい個性を発見出来るのかもしれませんが、彼の名前を意識しなければよくあるB級ホラーと捉えられても違和感ないかもしれません。
しかしながら夜中どこからともなく聴こえてくる赤ん坊の鳴き声、何故か赤く光ってるガラス瓶(それを発見する度に悲鳴を上げるのが笑える)は印象的で、序盤の交通事故におけるフロントガラスにヒビがどんどん入り画面全体に広がるとその後真っ赤に染まる演出はチープながらちょっと驚きでした。
スピルバーグは一日にして成らず。でも光る部分も微かに有るよ、という感じ。