えり子

この手紙を読むときはのえり子のレビュー・感想・評価

この手紙を読むときは(1953年製作の映画)
3.4
いやもう、ありえない展開に微苦笑でした。
だって強姦され身を投げるも助かった妹に、その強姦魔と結婚させようとする姉なんているでしょうか。
驚くなかれ、妹は従うのです。どうしようもないクズの男に、女も男も騙される。砂浜で姉に背後から石をなげる男のなんという幼稚な事。
「僕は人に好かれるのさ」と嘯く男。ああ、こういうワルにどこの人も騙されるのだわ。
歌わないジュリエット、グレコ。クズ男を演じた俳優と結婚したのね。
短期間だけど。
ラストも無理矢理感が強いけど、悪が滅んだんだからよしとすべきかしら。先日観た「パニック」のイールはいい人なのに好かれない。
あげく、モッブと化した近所の人に追い詰められ死ぬ。
無実の罪を着せられ、悪のカップルに騙されて。
そういう意味ではこの作品には救いがある。
何故かユーモアも。
えり子

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