ヒデ

レッド・スパローのヒデのネタバレレビュー・内容・結末

レッド・スパロー(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

「この仕事を受ければ母親は治療を続けられる。アパートにも残れる。君が国家に貢献すればな。たった一晩だ」

足を怪我して踊れなくなったロシア人のバレリーナが、"スパロー"というハニートラップ専門のスパイ養成機関に入る話。

叔父をアメリカ側の"モグラ"として差し出したラストは素晴らしかった。そこまでにちょいちょいあった違和感が見事に回収され、「(彼女は)常に一歩先をいく」と言っていた叔父をその言葉通りに撃沈させた。「私は優秀でしょ?」という決め台詞もいい。

中盤の皮膚を削ぐ拷問シーンもエグく、画面越しに痛みが伝わってきて悲鳴を上げそうだった。途中までドミニカ(主人公)が完全にCIAの男を騙したと思ってたけど、そこも完全に騙されてしまった。怒涛の展開。

生徒たちの目の前で裸にさせられ、「その男を満たして」と言われる授業もなかなかのハードっぷり。長い映画だけど見飽きなかった。


以下、セリフメモ。


「この部屋はボリショイのものだろ?団員でもない君がいつまでいられると思う?」

(浮気の証拠のレコーダーと写真を渡して)
「ドミニカ、不運も幸運も自分が招くんだ」

「国営ホスピスは酷いぞ。ネズミが走り汚物まみれ」

「本当に信頼できるのかね?何者だ?」
「…私の姪」

「バーでの彼への対応は見事だった。養成所に入りスキルを磨くといい」

「今日から皆さんは"雀(スパロー)"。戦いの武器となるのです。選ばれし美しき者。力のある者。またある者は弱さが武器になる」

「"心理操作"を学びます。相手の弱点を見抜き、そこにつけこんで誘惑し、情報を引き出す」

「服を脱いで。体は国のもの」

「さぁ、彼を満たして。ひざまづいて。男でも女でも関係ない。ただの肉よ」
「できない!」
「明日もう一度。ダメなら明後日も」

「不快なことに慣れなさい。肉の悦びは人を満たすという妄想に美を見出すの。不快な相手でも体は騙せる」

「でも体だけでは不十分。心を操る術を学ぶの。愛されるとは?見られること。認められること。孤独じゃないこと」

「1年間外国に派遣されてた兵士よ。おもてなしを」

「このCIAを捕まえ情報を引き出せ」

「人を欺くには自分を捨て去ること。彼を満たして」

「ヴォロントフは自分の手柄が第一。新人を味見したがる。あなたはきっと彼のタイプよ」

「標的の性癖は普通だ。アナルと3P」

「人間の欲望はパズル。欠けたピースを埋め相手を操る。私たちは娼婦。でも切り札を握れば力を持てるわ」

「まず進捗報告だ。"魔法のアソコ"を持ってるんだろ?味見したいね」

「大使館の彼?焦らすよりも、大抵の男にはフェラが有効よ」

「あなたの望みはわかるわ。小さいムスコを笑わない女」

「後ろにカメラが。いい報告を書かないと暴行罪で逮捕よ」

「なぜCIA局員が公園で発砲を?」
「友人を守るため。当局がどんな仕打ちをするか知ってるだろ」

「アメリカ政府内にスパイが欲しくない?」

(マルタの死体を見させられた後)
「農場で動物を殺すときはこんな匂いだ。楽しんだよ。お前も秘密を口外するとこうなる」

「ドミニカ、俺と組まないか。君はずっと国家の所有物だった。自分の人生を自分のものにするんだ」

「信じていいの?」
「約束する」

「私は上院議員の補佐官よ。ナメないで」
「25万ドルでどう?」

「不思議よ。ロシア人って女はセクシーなのに、男はヒキガエル」

「ブーシェ(ロシアの上院議員)をアメリカに売った?アメリカと組んだ?」

「ロシア当局に拷問された今、アメリカは必ず私を信用するわ。私を任務に戻して。完遂させて。叔父さん、わたしは優秀でしょ?」

「姪が寝返っていたら、私が責任を持って始末します」

(自分でキスしてから返しのキスを拒否した後)
「確かに私は叔父さん似よ」

「空港で私が止めなかったらどうしてた?」
「奴を殺してた」

「知ってるか?皮膚を剥ぐ道具だ。火傷の患者用。刃が鋭利で血が出にくい。人間の皮を剥ぐのにかかる時間は?熟練した者でも何時間もかかる。ゆっくり楽しむさ」

「マトーリンを殺したな?」
「…説明できます」

「祖国が監獄だと後から気づいた。監獄は人を獣にする。私は嘘や裏切りを覚えた」

「もうわかっただろう。お探しのモグラは私(叔父の上司)だよ」

「どこでモグラの名を知った?俺が漏らしたと思われてる。生きて引き渡すと思うか?」

「姪が私を恨み陥れたんだ」

「お前にやられたな」
「私は優秀でしょ?」
ヒデ

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