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ダゲール街の人々のfilmooのネタバレレビュー・内容・結末

ダゲール街の人々(1976年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

アニエスヴァルダ4本目。
前半30分は良かった。これまでに観た3作品にも存分に表れていたヴァルダの興味の対象が、物語と同居しない形でストレートに映し出されていることに感動した。
後半、手品師の出てくるあたりから集中が途切れた。
『5時から7時までのクレオ』で蛙を飲み込んだり腕に棒を突き刺したりしている大道芸を映すシーンがあったのはクレオの不安と絡めて意味を感じたが、今作に関してはどういう意図があるのかよく分からず、手品と街の人々の日常をリンクさせる表現に戸惑った。ダゲレオタイプの発明者ルイジャックマンデダゲールのジオラマ劇場と関係しているのだろうか。
同じシーンでもカメラを映さないようにカットを割っていたせいでどの程度演出が入っているのか気になってしまった。
パートナーとの馴れ初めを語らせることで物語に収束してしまうのも残念だった。
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