風来坊

アクト・オブ・ウォーの風来坊のレビュー・感想・評価

アクト・オブ・ウォー(2016年製作の映画)
3.0
ナチスドイツの侵略に揺れるハンガリー。戦火の中で最愛の妻を亡くしたソンソン。その妻の妹が収容所に送られたと聞いたソンソンは行方を追うが、その中でレジスタンス達と行動を共にする事になりソンソンもレジスタンス活動に身を置く事に。

ソンソンって聞くと昔のファミコンのゲームを思い出すレトロゲーマーの私。そんな事はどうでもいいとして、この映画を観るまではアクトオブウォーってこの邦題どういう意味だと思っていましたが観て納得でそういう事かとスッキリする。しかし、その部分がメインという訳ではないのでタイトルで強調されるほどしっくりは来ないです。

事実を元にしたお話しという事でエンターテイメント的な展開はなく淡々と進んで行く。受け方によりますが主人公がレジスタンス活動に身を置くのが成り行き上みたく感じられて信念とかそんな所が希薄に見えました。けどいざ戦争になったら成り行きで進んで行くしかないですね。ナチスドイツの非道ぶりはこれまで色々な映画などで表現されているので、この映画を観て新たに思う所はない感じです。

クライマックスのナチスドイツ軍を待ち受けての戦いは臨場感があり、レジスタンス達の決死の戦いは抜群の迫力がありました。孫に戦争の話を語るハーベイ・カイテルの優しく厳しいお爺さんぶりも存在感があって素晴らしい。世界の戦争史に詳しい人が観たらツッコミ所は多そうですが、個人的には戦争映画として及第点の映画でした。
風来坊

風来坊