ひでやん

J.S.バッハ G線上の幻想のひでやんのレビュー・感想・評価

J.S.バッハ G線上の幻想(1965年製作の映画)
3.6
最低音の弦が奏でる音とイメージ映像の共振。

脚本を使わずに即興的に撮影したというシュヴァンクマイエルのモノクロの短編。全体を暗闇が占め、壁や窓、扉や鉄枠が音の響きと重なる。正面から捉えた平面の映像によって、見る側は圧迫感を覚え、囚われの身となる。そして、次々と扉が開かれていく場面でホッとする解放感。

壁のひび割れや傷が、音符や五線譜のように見えたり見えなかったり。グバッと開く穴に妙な怖さを覚えたり首を傾げたり。クロース・アップやスウィッシュ・パンの連続攻撃がなかなか刺戟的だった。んー評価が難しいわ。訳分からん。
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