ゆ

ガールズ・ロストのゆのレビュー・感想・評価

ガールズ・ロスト(2015年製作の映画)
5.0
一日経って、ようやく消化しました。
地球上では植物が一番賢明な生物だという空気が映画全体を覆っていてとても共感できる。
水と火。
北欧映画あいしてる。

モモのセリフ、痛かった。モモの気持ちは分かる、でも違う。分かってくれと思うけど、絶対に分からないから言ってもしょうがない。人類は言葉を選んだから。

ジェンダー、生物学的性別にも囚われすぎている。
一人称が変化したのは高校一年生のときだった。
女に生まれたので「私」を選んだ。未だに違和感がある。

そして、そんなだから、少年少女がアイデンティティーを確立する時間に囚われすぎている。
きっとその時に、性別というものにガッチガチに囚われるんだと思う。生物学的にも社会的にも。
そして一生本当の解放は来ない。言い方はこれであってるか分からないけど、「頭の良い生物」は「受け入れる」のかな。
ある種「死」が解放なんだと思う。
性別があるから生と死がある。

透明度の高いガラス瓶が好きだ。
だから、タイトルは原題「Pojkarna(少年たち)」のままでよかった。
ゆ