ゆ

サマーウォーズのゆのネタバレレビュー・内容・結末

サマーウォーズ(2009年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

230810 再上映
最近、資本主義バカクソ滅びろモードだったんだけど、見終えたあとにこの世のすべては光、ありがとうサマーウォーズ・・・モードになった。

サマウォのオンリーイベントに行くために、はじめて東京に上京したのもこの時期だった。中学二年の夏休み、江戸川の花火大会に行って、東京の人と情報量の多さに眩暈したりした。
一緒に来た親友がもともと東京に住んでいて、親友が東京の友達と遊んでいた日のさみしさも覚えてる。わたしはたしかその日、ひとりで新小岩の河川敷を歩きながらサマウォの二次創作の妄想をしていた。それはそれでたのしいのだから仕方ないなとおもう。

細田さんの突然みぞおちくらうみたいなホラーとも捉えられるような、畳がそのまま草履になったようなレイアウトがだいすき。
子供向けアニメのなかに、死の匂いをぷんぷん感じさせる心象風景を描いてるもんだから、そういうのまじでたまらんから。

今観てみると、違和感を感じることはたくさんあったけれど、当時のわたしがさみしさから、たくさんの寄り道をしたことを責めずに味方でいたい。おかげでこんなにあたたかい大衆演劇の登場人物の人生を知ることができた。
栄おばあちゃんの声を聞いたら、不安なこともいとも簡単に乗り越えられる気がした。とんとん拍子に進んで、誰とでも簡単に伝えたいことを伝え合える世界の友達はみんな、うそじゃなくほんとうに存在したことを改めて教えてくれた。

そして一番最高のシーンはやっぱりここでした。
「もっと取引先に言うみたいに言って」

ありがとうサマーウォーズ
ありがとう細田守監督
ありがとうキングカズマと池沢佳主馬くん
ゆ