dance3

ジェレミー・スコット 人を仕立てるデザイナーのdance3のレビュー・感想・評価

4.3
うっわ〜〜こんな泣くと思わなかった。。
派手派手ゴージャスなジェレミーのお洋服のイメージとは反対に、穏やかで物静か。客観的にものを見れるとても平等な人でした。
当時、モスキーノのクリエイティブディレクターに就任して、成功を収め(批判も多かったように書かれているが、讃称の声は圧倒的に多くブランドを昇格させることに成功していたことは明らかだった)最高潮だった彼が、赤裸々に自身の生い立ちを語ってくれている。田舎町の生まれて奇抜な格好は受け入れられない。人と違うことでいじめられ、地獄の高校時代を過ごした。NYに移ることを決めたが名門のファッション大学には才能がない、創造性に欠けていると入学を拒否される…それでも彼は自分自身の手でここまで辿り着いたんだ。愛するパートナーと共に。ファッション業界のトップに居ながらこんなピュアな人いるんだね…最後に牛に話しかけるシーンも特に彼の人柄を表していると思いました。
ファッションは流行りで、時代によって評価も変わる過激な世界だけど、揺るがないのはパッションだけ。
私のスタイルとは違うし…とか思って全然ジェレミーのこと知らなかった。ごめんよジェレミー。
批評家に向けて服を作っているのではない、周りの人を笑顔にしたいんだ、と静かに語るジェレミーはめちゃくちゃ格好よかった!!もし、流行の中にいなくなったって、彼が真っ直ぐ前を向いて歩いてる姿が想像できて、物をつくる人のあるべき形、理想的な精神の持ち主だなと尊敬が止まりませんでした。
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