もりりた

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3のもりりたのレビュー・感想・評価

4.0
世界観しっかり


マーティを送り返した1955年のドク
そこに未来・過去を渡ったマーティが現れる
彼は1885年西部時代に行ったドクを戻すため
1955年のドクと協力してデロリアンを修理
いよいよ過去へのジャンプ前に見つけた墓
そこに書かれていたのはドクの名前と死の経緯
その顛末を防ぐためマーティは西部時代に向かう


まとまり良い

唐突に舞台が西部時代に変わるが
建物や風景の作り込みが徹底していて
設定に違和感を感じない

今まで明かされなかったドクのプライベート
クララの存在感あるキャラクターが魅力的
奮闘して絆を深めるドクとマーティも微笑ましい

後半の電車の場面はしっかりスリルあり
やむを得ない展開で終わりかと思いきや
サプライズあり最後まで見逃せない

完結編として満足の1作


しっかり西部時代

街並みやパブの雰囲気 パーティーの感じなど
昔の世界観に浸ることができる
やたら大げさな製氷機も面白い

馬車や蒸気機関車など時代特有のものが
オマケではなくしっかりストーリーと絡む
激しい駆け足や汽笛によって
アクションシーンの迫力が上乗せされていた


ドクの恋

「自分が恋などするわけない」と
しっかり前フリした上で恋に落ちる顛末
想像できる展開だが笑える

いかにも理系な感じかと思いきや
女性をエスコートしロマンチックに演出
ドクの違った一面が見られるのが面白い

上品なようで心に情熱を秘たクララ
圧力に引かない強気さにも惹きつけられる


人の繫がり

出会いの喜びや別れの寂しさのドラマ
普遍的なテーマで感情移入しやすい上
ルーツを辿る面白さを教えてくれる

自分の先祖に勇気付けられ殻を破るマーティ
時を駆ける絆を感じられて良い
世代が変わっても変わらぬ荒々しさで
マクフライへの敵対心を持つタネン家も面白い

過去や未来を巡る楽しさ そして勇気によって
未来は変わりうるという前向きなメッセージ
ストーリーの楽しさに加えて学びも多い


時を駆けるドクの幸せな表情が良かった
3作の締めとして十分な内容でした
もりりた

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