こく

カウガール・ブルースのこくのレビュー・感想・評価

カウガール・ブルース(1993年製作の映画)
4.2
ガス・ヴァン・サント監督作品の中では、もっともリアリティはないし、シビアな重さもない。良い意味で寓話的。原作も読み、名画座で観た記憶だけあり。配信もないようなので、勢いでDVD買ってしまいました。人気監督なのに、Blu-rayは出てないっぽい。

スティーヴン・キング並に分厚い原作をよくコンパクトにまとめています。邦訳もされてますが、日本で何人くらい読んだのでしょうか。

映画では、巨大な親指を持つ少女が辿る数奇な運命が描かれます。ヒッチハイクしてトップモデルになってカウガールになって警察と戦うという、かなり無茶な話です。原作ではヒッピーカルチャーというか、ドラッグとセックスがやたら延々と語られてました。擬似家族的な概念もあったような。

ドキュメンタリーのようにリアルでキツめの作品が多い監督ですが、こっち路線の作品ももっと撮ってほしい。

ユマ・サーマン史上で、一番美しいユマ様が拝めます。あとリバー・フェニックスの妹で、ホアキン・フェニックスの姉であるレイン・フェニックスがヒロインの同性パートナー役で出てます。余談ですが、かなりふっくらしています。兄の七光で出ましたが、あまり大成はしませんでした。
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