サトミン

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のサトミンのレビュー・感想・評価

3.8
観た後にやるせない気持ちになってしまう実話映画第2夜。
舞台は第二次大戦中期のチェコのプラハ。
ナチスはヨーロッパのほぼ全土を制圧していたようです。
イギリス政府とチェコスロバキアの亡命政府とが協力して極秘計画を練る。
主人公は2人の軍人ヨゼフとヤン。
当時、チェコの統治者でホロコースト計画を推し進めていたのが、ラインハルト・ハイドリ。少年時代のトラウマが要因で、冷酷な獣になったようですね。
ヒトラー、ヒムラーに次ぐナチスNo3。暗殺の場面はハラハラ。しかし残念な結果に。
最後の教会のシーン。ひとりひとり仲間が死んでいく。どうみてもハッピーエンドにはなれない展開。
好きな女性との生活を夢にみながらも、祖国チェコのため、自らを犠牲する2人。
戦争は憎い。住民は望んでいないのに、兵隊として連れていかれる。あとはほぼ神風特攻隊。
ナチスの残虐行為が、作品後半続く。命を粗末にしてはいけないと、生まれたときに一番最初に習っているはずなのに。
毎度、ホロコースト映画では、ナチスに対し、心の底から許せない気持ちになる。
本当は、大日本帝国も似たようなことをしているのですけどね。
暗殺計画の名前で、原題のanthropoid。人間に似たという意味なんですね。ナチスは人間に似た悪魔ですね、本当に。
今の政治も、少しずつ少しずつ、国民にはわからないように全体主義に向かっています。
じょうずにメディアを使いながら、仮想敵国作りと洗脳が始まってます。
映画好きな方なら、たぶん、みんなそう感じているはずですが。
同じ題材の映画がありますね。「ナチス第三の男」「暁の7人」
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