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ワンダー 君は太陽のtencozのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
3.8
もっとどちゃくそ泣くかな…と思ったけどそうでもなかった。でも、ところどころウルッときた。
オーウェン・ウィルソンとジュリア・ロバーツが夫婦ってだけでなんか泣ける感凄いよね。

こういう作品見て思うのは、やはり人生にはユーモアが必要なんだって。

生まれつき顔に障害を持った我が子にユーモアを教えられる両親のキャスティングとして、今回は最適解でしょう。

単純に「いじめられてたのに主人公の明るさでみんなが良い人になりました」って物語じゃないのが良かった。

人間は誰だって、良い面と悪い面があり、それがいつも振り子のように揺れて入れ替わる。
その時嫌な奴だったからって、ずっとそうじゃない。逆も然りで。
主人公のオギーだけじゃなく、いろんな登場人物に焦点を当てていたからみんなの気持ちが良くわかる。
オギーの親友、ジャックウィルが特に良かったなあ…。自分の過ちでオギーを失いかけたけど、本当に大切な友達だから、彼を守ろうとしてまた友情を取り戻した。彼の勇気に涙しました。

オギーの姉、ヴィアのセリフの「誰にだって悪い1日はある」って言葉が特に印象的だった。
悪いことも良いことも、それに囚われすぎてはいけないんだって。執着してはいけないんだって。

ちょっと綺麗事にすぎるストーリーだった気もするけど、「自分だって良い人間になれるかも」と思わせてくれる佳作でした。
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