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宇宙戦艦ヤマト2199 第二章「太陽圏の死闘」のbluetokyoのレビュー・感想・評価

3.0
懐かしいなあ、冥王星前線基地。その前の木星の浮遊大陸というエピソードは、もとからあったんだっけ。なんとなく、うっすら覚えているような気もする。なんでも、地球環境、というか、生態系を移植したらしいのだ。緑もあるし、川も流れている。おそらく、生物もいることだろう。
じゃあ、テストがてら、波動砲を打ち込んでみますか、ということで、波動砲で浮遊大陸を粉砕してしまう。
われわれは、ガミラスの基地だけ叩けばよかったんじゃないか、浮遊大陸ごと吹っ飛ばすべきではなかったんじゃないか、などということは、たいてい、やったあとに言い出すんだよな。

次のエピソードは、土星の衛星からの救難信号。結局、救難信号を出していた艦艇の乗員は全滅していたのだが、その艦艇の船長は古代進の兄貴だったのだ。それはそれとして、難破艦艇の確認をしに行ったのが、古代進と森雪なのである。やりとりのディテールまでが表現されていておもしろい。森雪は古代進に対して、かなりな塩対応だったのだ。というか、森雪はガードがすごく固いみたいなのだ。

で、なんで、森雪を近付けたのかというと、古代進には、女性への対応がうまくないという評価があるらしいのだ。そういう設定なのか。

古代進は、森雪に、あなたは宇宙人の親戚ですか、と真顔で尋ねて、怒らせたり、総務課?みたいな部署から、山本玲を航空隊に希望通り転属させたり、思っていることをそのまま、口に出したり、空気が読めない感じだったり、つまり、天然キャラみたいなのだ。これが、女性への対応がうまくないという原因だろう。

ガミラスからのアンドロイド兵の攻撃を受けるが撃退。遺体をヤマトに持ち帰る。サナダさんが色々調べ、古代進に、襲撃してきたのはアンドロイドだ、と言うわけだ。部屋を出るとき、森雪に、あいつ(サナダさん)がアンドロイドなんじゃないの、と言ったりする。本当に、古代進って。思ったことをそのまま口に出しちゃうんだな。

いよいよ、ガミラスの冥王星前線基地。反射衛星砲だよな。最初の方の最大のクライマックス。ところで、反射衛星砲って、兵器じゃなかったんだ。だから、派手なわりには、ヤマトは三発ぐらいくらっても、破壊されなかったのか。反射衛星砲というのは、冥王星近くを浮遊する小惑星に衝撃を与えて、地球に落下させるための装置であるらしい。
波動砲を使わなかったのは、先の浮遊大陸を粉砕してしまったという経緯からなのか。
冥王星前線基地にいたのは、ガミラスではなく、ガミラスに征服された人種だったらしい。そこまで設定を深めなくても、と思うけど。
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