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アリー/ スター誕生のaiaiのレビュー・感想・評価

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)
4.5
ただただ、レディ・ディーバの唄声に涙した映画。
~リメイク味くらべ vol4 リメイク ~

オリジナル(1937年)
リメイク(1954年)
リメイク(1976年)
リメイク(2018年)←今回ここのレビューです

シャロウ 〜『アリー/ スター誕生』 愛のうた

人気アーティストのジャクソンのライブで、舞台袖でみていたアリーを舞台に上げ、一緒に歌う曲ですが、これがもう・・・

恥ずかしながら、気がついたら、涙がほおをつたっていた・・・^^;

ガガ様の唄声には、ある種のディーバ(歌姫)の”覇気”のようなものがあって、それが心を共振させ、共鳴させ、端的にいえば、心が震えだす。

怖いですね~ガガ様は(笑)
(彼女にはなぜか”様”をつけねばならぬ空気感がある笑)

前半の38分~あたりと、ラストのエンドロールの後にも流れますので、ぜひ!この曲だけでも聴いて欲しい(youtubeにもたくさんあがっていますので)

それと、この曲のサビの歌詞、

♪We are far from the shallow now.
私達、今はもう、浅瀬からずいぶん遠く離れたところまで来てしまったのね

これは二人の関係が深く(deep)、もう元に戻ることはできないところまで来ていることを暗に言っているわけですが、歌のタイトルでもあるshallow(浅い)って単語は歌詞が連続すると、シャロー、シャ・ロー、シャ・ララ~って聞こえてくるんです。
洋楽で、シャララ~ってうたう名曲は結構多いので、shallowという単語のチョイスも憎いですよねー。

— オリジナルのベースラインはしっかりと踏襲 —

「もういちど君をみたかった」

本作の最初と最後のあたりで、ジャクソンがアリーに声をかけ、振り返らせた際にいうセリフ。

これはオリジナル作品(1937年版)で夫のノーマンがヴィッキーを振り返らせるシーンで使っていたセリフです。

オリジナルは映画界ですが、本作は音楽界なので舞台は違えど、スタ誕の物語の枠組はしっかりと受け継いでいた。

それと、ジャクソンを演じたブラッドリー・クーパー。
この物語のかなめでもある、人気の逆転によるスターの「嫉妬」、「弱さ」をうまく表現できていて、かっこよかった!

— ただただ、レディ・ディーバの唄声に涙した —

冒頭のシャロウもそうですが、ラストの歌も、ストーリー上の流れが歌詞にあるとはいえ、アリーと共鳴すること請け合いです。

オリジナル作品のレビューにも書きましたが、「スター誕生」の感動は、スターになったということよりも、夢を追うために、失うものが大き過ぎた、犠牲にしたことも多かった。

それでも夢を叶えたい主人公の生き様、人生における取捨選択、もう戻れない言動、人との一期一会、それらが観る側に感動をもたらせる。

そんな普遍的な物語とガガ様の唄声がシンクロし、もうただただ涙です。
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