緊縮財政を行ったサッチャー政権下の80年代イギリスで、そこそこ成功したパキスタン移民の一族と地元で職を無くした労働者階級の若者達とのあれやこれや。
イギリスの移民問題は昔からあって、成功を収めて自分たちより派手な暮らしをしている移民を見るのが面白くない若い右翼系地元民のパンクスがいた。
そのパンクスの中のひとりジョニー、彼と幼なじみの移民2世のオマールが力を合わせて美しいコインランドリーをやっていこうとするが、その裏には犯罪、貧困、暴力など若者たちの鬱憤が溢れている。
地元民のジョニーと組むことで成功を掴み出世したい移民2世のオマールの野望と単純に彼を愛してるジョニーの心理からの力関係が面白い。
前途多難な若い2人がどうか幸せになる様に…って素直に応援したくなる。
社会派作品だけど色々深みがあるし、若いダニエル・デイ=ルイスの瞳は色っぽいし、脚は長くてパンクファッションも似合ってるし、相変わらず立ち居振る舞いが艶っぽい。
パキスタン移民を「パキ!」って呼んでたけど「ボヘミアン・ラプソディ」でもフレディー・マーキュリーがバイト先でそう呼ばれてましたね( 彼はインドからの移民でしたけど)。