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オリ・マキの人生で最も幸せな日のgeluroのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

とくにおもしろくなかった。
人付き合いの苦手そうな小柄なボクサーが世界戦に挑むまでを描いた作品だが、ボクシングよりも好きなあの子が気になって集中できないと。
予告もそうだし、映画のあらすじなどもそうだが「世界戦を前にして恋をしてしまいボクシングどころじゃなくなる」的な説明をされているのだが、映画の冒頭からもうほぼ付き合ってる感じだし、2人で出かけたり、チューしたり、ラブラブぶりを見せつけてくる。途中でボクシングのコーチに「恋をしてしまった」と告白するのだが、いや最初からずっと恋してるしなんならもう恋人同士やん、と言う感じで、告白がピンとこない。遠征先にその子も連れてきてるし、ほぼ恋人でしょう?そこでまず違和感があった。

白黒の映像やロケーションは素敵だし、相手役の女性も健気でかわいいし、いいんだけども、あまりにも映画としてのカタルシスや盛り上がりがなさすぎる。淡々とした物語でもいいのだが、見どころがないというか、もうちょっと何かあってもいいじゃないかと不満が残る。
ボクシング世界王者になるよりもっと個別の普遍的な幸せがあるよ、というのは理解できるが、しかしあまりにもあっさりしすぎて、映画としてとくに何もないまま終わっちゃったなと。そういう映画なんだ、と言われればそれまでですので、私の好みではなかったということです。

期待せずなんとなーく流し見するくらいだといい映画かもしれない。
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