テッド・テズラフ監督による、
【サスペンス】。
何作か経て、やはり メル・ディネリ の脚本は無駄が
無く、ハズレも無し、信頼出来ると確信。
↑
【子供】が殺人現場を目撃って、結構定番化したが、
本作がオリジンだったらもっと凄いな。
70分強でハラハラして、それに留まらずプラスαって
作品を求めるなら 迷いなく 本作を推奨しよう。
冒頭からのテロップ、イソップ童話の【◯◯カミ
少年】を下敷きに、家庭のちょっとした騒動エピソード
を交え、トミー少年のキャラを紹介する語り口と後の
展開に活かすのが秀逸。
序盤で、窓の外から侵入する何気ないショットに
ハッとする、何回かリピートしたが、、どう撮影した
のか?マジックショット⁈
「嘘はダメだ」と息子を諭すパパ、、だから僕は嘘は
言いたくない」目撃した真実を貫く、って絶妙だ。
◯◯カミ少年をなぞっているので、目撃した事を
両親に話しても全く信じて貰えず蚊帳の外。挙句は、
警察に話して、何とか調査して貰うが、、
トミーが現場を目撃して犯人に見つかるのが、よくある
その場では無く、後の◯のせいで知られちゃうって
展開を評価したい。
ある所用で、親が不在でトミー君はひとりぼっちに、、
ってシチュエーションからの恐怖の切り替え(演出)
が、素晴らしい。
↑
アパートの暗い階段の陰影ショットにゾクッ。
本作は、非常階段にしろ、暗い部屋にしろ、屋上に
しろ、ほぼ陰影を目一杯堪能する映画。
クライマックスの夫婦に追われるトミー君、スリルと
興奮、、駆け上がり崩壊する◯◯の絶妙ショットと、
それが落下する迫力。
ラストは、少年の正義と勇気のひと夏の◯◯物語と
して、ちょい感動と微笑ましさ。
トミー役、ボビー君の名演技。
*短尺、単純プロット、低予算、、こんなに素晴らしく
も今製作したら色んな意味で通用しないって今の時代が
悲しい。