このレビューはネタバレを含みます
なんともやるせない気持ちになった。
ネイティブ・アメリカンが追いやられて暮らすウインド・リバーという土地では若い女性が頻繁に姿をくらませる。
コリーが仕事の途中で見つけた少女の遺体は、レイプや暴行を受けた痕跡が色濃く残るのに直接の死因が冷気を吸ったことによる肺の出血と窒息死である事からFBIの応援は呼べず、ひとりで派遣されてきた若い女性のFBIジェーンはコリーの助けを借りながら雪深い地に悪戦苦闘しつつも真実に迫っていく。
結構淡々と静かな映画でありながら惹き込まれてしまった。
気付いたら渦中にいた。「見なかったのか」「見てないんだな？」から始まる緊迫感。
雪以外に何もなく楽しみがないと言うけれど、それが人の命を奪う理由にはならない。
実際の事件ではないにしろ、こういう事が起きている事実。胸が痛くなる。
