山田

映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)の山田のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

映画ドラえもんシリーズ42作目。
キャッチコピー「僕らの"らしさ"が世界を救う。」

Amazonプライムで配信が開始されたその日に鑑賞。感想が後回しになってしまった…
正直めちゃくちゃ良かった。「自分らしさ」って表現が実は結構難しいところだと思うし、自分も家族も友だちもその人らしさを受け入れられるってなかなかできることじゃなかったりするし、でもとてもとても大事なことで、それが子どもでも理解しやすく大人も楽しむことができる一作だったように感じました。
空に浮かぶ三日月型の島を見つけたのび太がユートピアを探し求めてタイムツェッペリンで過去に発見された三日月の形を巡っていく。
ついに辿り着いたパラダピアはまさに理想の世界で、のび太は「スーパー小学生」になるためにしばらくそこに住む事に。
だんだんと適応していくジャイアンたちと反してまったく適応しないのび太。自分だけがありのままを過ごす中、イジワルをしないジャイアンやバカにしてこないスネ夫に違和感を感じるようになる。

この題材がちょっと不気味なんですよ。
あちこちから攫ってきた人を洗脳して争いのない世界を作り上げる。自分らしさなどなく、ただ規律を守り生活するだけ。
これを作り上げたのがタイムパトロールが追いかけ続けている犯罪者ってところもまた怖いところ。

パーフェクトネコ型ロボットのソーニャも魅力あるキャラクターで、少しポンコツなドラえもんとも良い関係を築いていくので最後はめちゃくちゃ泣いた。
ドラえもん映画で初めてタケコプターの断面を見ました。あのシーンはすっごい鳥肌たった。
永瀬廉くんが声優上手で驚きました。落ち着いた声質がソーニャと合っていてより魅力を引き立てていたように感じた。

お天気雨といい、ちょっとひつこい虫といい、細かな描写が綺麗に回収されていったのでこれまたスッキリした気持ちになった。

あと南海キャンディーズのやまちゃんも良いキャラしていて良かった。急に声が低くなるところが好き。また観たい。
山田

山田