ねむねむ

花戦さのねむねむのネタバレレビュー・内容・結末

花戦さ(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

題材は面白いと思ったのだけどストーリーと演出が·····

人物描写が全体的に雑。とくに専好のキャラが半端に感じられるのと秀吉がおかしくなっていく背景的な部分が全然描かれていなくて単なる傲慢で狭量な人物になっているのがつらい。役者の演技はよいだけにもったいない。
作中で十年、三年とか何度かパッと時が経つけど、絵的にわかりにくい。もう少しメイク等でなんとかならなかったのか·····蓮の髪を伸ばすとか。
いちばん残念だったのは、前田邸での松。松自体は素晴らしいけれど、猿20匹余りという史実(記録)があるので、再現してほしかった。
松が折れて専好が支えて·····というシーンも、序盤の岐阜でのシーンとからめて、誰かが何かうまいフォローを入れるか、秀吉が岐阜での自らのフォローを思い出すのかなと思ったら単に何となく笑って収まってしまった。
ラストの蓮が生きていた設定、毒草の伏線回収になってはいるけれど、蛇足に感じるし満開の花畑がチープに思えてしまう。ほかの殺された人と同じく蓮の死の重みも背負っての「花戦さ」だったのに、実は生きてましたって·····

せっかく花道を描いているのだから、花に向き合う、花を立てるシーンをもっとじっくり見せてほしかったなぁ。
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