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3月のライオン 前編のbluetokyoのレビュー・感想・評価

3月のライオン 前編(2017年製作の映画)
2.9
2024年3月31日 19:00~ J:COM 
将棋にはなんの興味もないし、藤井聡太にも興味はないし、原作コミック、アニメも見ていないけど、それなりに楽しめた。とくに終盤は、感動的ですらあった。ただ、難を言えば、もともと長尺のストーリーを、前編、後編と分けたにしても、やはり、詰め込みすぎというか、登場人物が多過ぎの感がある。とくに、三姉妹が原作では、かなり比重が大きいと思うのだが、この映画では、インパクトが薄い。

簡単にあらすじ。
交通事故で家族を失った桐山零は、プロ棋士の幸田の家へ。これは内弟子ということなのかな。身寄りのない桐山零は、将棋でのし上がるしかなく、めきめきと強くなっていった。

ある日、師匠、幸田との対戦があり、桐山零は、幸田に勝ってしまった。その夜、桐山零はべろべろに酔っ払い、路上で酔いつぶれてしまう。
桐山零は、川本家三姉妹に助けられ、家庭の温かさに触れる。

一方、幸田家には娘の香子がいるが、プロ棋士にはなれず、桐山零には複雑な感情を持っていた。

桐山零は、島田棋士に敗れたことで、島田棋士の研究会に参加して、着実に経験を積む。

桐山零、新人王戦に勝利を収める。桐山零の成長物語、ビルドゥングスロマンなわけである。

桐山零は、幸田の内弟子とはいっても、養子みたいな立場なので、香子とは、姉弟みたいな関係である。だが、香子は、プロ棋士からは脱落して、やさぐれてしまう。というのが、面白いとはわかっていても、やはり、通り一遍、というか、一つのエピソードになってしまうわけである。
ほかにもこういったエピソードはいくつかあるが、ぱっと通り過ぎるだけである。
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