トムコーディ

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのトムコーディのレビュー・感想・評価

2.0
 何はともあれハリソン・フォードさん本当にお疲れ様でした。今までインディジョーンズ作品だけではなく、数々の名作に出演されて来て、名実ともに素晴らしいアクターであると思います。そして私は魔宮の伝説を見た時(最初見たのはSW帝国の逆襲のハンソロ)から一目惚れして大好きなアクターでもありました。
 今回のこのラストのインディ作品ということで昨年から話題になっていましたが、私の予想を裏切ってくれと思いながら今回見てきました。やはりと想像していた通りに、作品としては非常に良くなかったですね(苦笑)これってもうインディジョーンズではなく、ただのサスペンスかヒューマンドラマですよね。それに筋書き(脚本)もまた前作のクリスタルSに近いSFミステリー仕立てで。ヒロインも私個人はキライなタイプで、役柄も嫌な女(小娘)ついてる相棒もショウティー(ショートラウンド)と比べても雲泥の差。   冒険や考古学のロマンも飛び越え過ぎた非現実事象、まさにパラノーマルですわ。しかもその末もお粗末な作りで、行くわやっぱり間違いで帰ってくるわで、端折りに端折って無事生還して終わりと、何だったの?何でそこ行くの?インディも残るやら!どういう事。  ダイヤルは一種のタイムマシーンか?、アルキメデスが自分の所に戻ってくるように作っていたのか?と。全く摩訶不思議意味不明。インディジョーンズの映画ではないでしょ?これしかも最後の最後は、またあのマリオンも出て来てと、今お決まり映画の同窓会的な感じ最悪、また一段と老いたマリオン出すのか?いるのかい?と思えた(指輪しているインディが余計に最悪に感じた)。こんな所で、またレイダースのキスしてもらうオマージュ要らないよ!何この年寄り同士のキス。1番嫌だったのがインディがそんなマリオンや戦場で亡くなった息子にいつまでも執着して落ちぶれて日々生活に疲れているのも、あり得ないし!、情けない!。そんなインディ全く見たくもない!!!。映画のラストも無理やりマリオンとの復縁の愛で締めくくりと最悪!。
 もっとロマンや冒険や考古学と言った未来に向けてのインディジョーンズここにありみたいな、永遠に未来に残る歴史上の偉大な冒険家インディジョーンズ像みたいなものを残して終焉という残像が欲しかった。それならあの世界に残り、帰ってきたら歴史が変わっていてインディジョーンズの痕跡が今生に残っていて、未来永劫に語り継がれたみたいな終わり方のがよっぽど良かったように思えて非常に残念。
 インディジョーンズの考古学者としてのロマンや哀愁が全くない。何この映画、歴代のインディ作品好きなファンにとっては非常に悲しい作品。
 インディは世界をまたにかけて考古学の遺品をめぐり冒険スペクタクルを繰り広げる孤高の冒険(ロマン)家ではないのか。それがインディのにじみ出る哀愁というか、渋くて孤高の冒険家であるインディジョーンズという固有名詞なのであると思います。(最初三作品は現実にあり得るような現状の中、インディが考古学者として探索して、貴重な遺品を悪党や古代のブービートラップを駆使して奪還してくる冒険アドベンチャー的なあらすじなのに)
また今回インディジョーンズのテーマも殆ど大迫力で流れないし、流れる良い場面もない。ほぼ最後のエンクレだけ。
 監督が違うとこんなにも作風が違うのかと思えた非常に残念な作品でした。やはり、昔のようにスピルバーグと(原案)ジョージ・ルーカスがタッグを組んで作った作品(レイダースと魔宮の伝説のみ)には足元にも及ばないし、クリスタルSと同じくインディの作品にまた汚点をつけただけの作品。
これなら無理に作って欲しくなかった。非常に残念。ハリソンも可哀想、だって出なきゃならないでしょ?作るとなれば。