2015年に開催されたMETガラ「鏡の中の中国」の制作裏を映した作品。
METガラは美術館で服飾や文化を展示し、美術館運営資金を集めるファッションイベントです。その制作の中で見えてくるファッションに関する様々な事象。例えば、ファッションは芸術たり得るのか、デザイナーはアーティストなのかという疑問、ファッションに内包される政治性や営利性、ファッションを通して人々に伝わるファンタジーや感動と、それと表裏一体となる国や文化に対する誇張された印象など。制作の中で議論されるファッションに関する事柄の1つ1つが興味深く、食い入るように字幕を追いました。
作中の「創造的な天才を目の前にすると誰でも感動する」という言葉の通り、圧倒的に美しい服飾の数々に心奪われました。惚れ惚れするほど艶やかな布地、繊細なレースや刺繍、ビーズの装飾、どれもが素晴らしかったです。そして、展示もとても素敵でした。1度で良いからMETガラをこの目で見てみたいです。
