白玉もちもち姫

未来よ こんにちはの白玉もちもち姫のレビュー・感想・評価

未来よ こんにちは(2016年製作の映画)
3.7
「人は他者の立場に立てるか?」

「好きな人ができた」と突然夫に告げられた直後、悩みの種だった母の急逝で急に一人ぼっちになってしまった哲学教師のナタリーに流れる時間を淡々と描いた映画
一人間の悲劇と焦燥とささやかな幸福を垣間見るという映画体験

じっと画面を見つめてて思ったのはナタリーは一人になってしまったけど決して独りではないということ、消えてしまう命もあればあたらしく生まれてくる命もあるということ、目をこらせば幸せはたくさん転がっていること、強くしなやかに生きること、C’est la vieってこと!

現代のエリックロメール ミアハンセンラブ初鑑賞だったけど画が良い...イサベルユペールの不器用だけど人間らしい役柄も良かった。哲学教師っていう設定が個人的にツボで、冷静沈着で諸行無常の精神を常人より持ち合わせているんだろう!と思わせといてちゃんと泣くし不安定な一面もある
エンドロールのシーンはささやかな愛に満ちていたと思う、これからいろんなことが起きるであろう私とみんなの未来に幸せが溢れますように
白玉もちもち姫

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