グロ系あまり得意でないが、映画に引き込ませる話術や言葉が素晴らしかった。
加えて実際村田は割と日常生活において、いてもおかしくないようなおっちゃんなのだ。
冒頭の乱雑な買い物に続き、嫌気がさす食事の準備、そしてあたかも家族3人で食卓を囲む普遍的な家庭。怪しすぎる。
女性が官能的な容姿で、やはり不思議かつ刺激的だった。
村田の話術と亭主関白さというか、なんやコイツと思わせるでんでんの演技に拍手喝采👏
でも一番とんでもないのはアイコと思う。サイコなんだよね。彼女は総じて世渡り上手。且つ生命力がゴキブリ並なんよね。
終盤にかける社本の変容が見どころ。覚醒した。結びの描写、娘が全て手柄を持って行った感があるが、あんな村田に従順でこの事件が中々サツに拾われなかったのは社本の妻・娘に対する密かな愛ではないかと。だからこそ、「背中のほくろ」で生涯押されるはずではなかったであろうスイッチが押された。そこで全ての物語が逆流し、妙子の裏切りによる憎悪を果たし、自ら終焉を迎えた。