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トブルク戦線のHKのレビュー・感想・評価

トブルク戦線(1966年製作の映画)
3.5
たぶん昔見てるだろうと思って観たら全く記憶ナシでした。
地名だけの似たようなタイトルの戦争映画多いですからね。
本作は第二次世界大戦の北アフリカ戦線、トブルク(地中海岸の都市)が舞台。
ドイツ軍に偽装したユダヤ人特殊部隊と捕虜を装ったイギリス軍による混成部隊がドイツ軍の要塞と補給基地に潜入・破壊するというちょっと変わった作戦が描かれます。

ユダヤ人部隊とイギリス軍は仲間なのにお互いを信用してなかったり、ドイツ軍を装っているため味方から攻撃されて大ダメージを負ったり、敵スパイもいたりとなかなか大変。
ちなみに北アフリカのドイツ軍を率いていたのはかのロンメル将軍。

イギリス軍のクレイグ少佐をロック・ハドソン、ユダヤ人部隊のバーグマン大尉をジョージ・ペパード。ハドソンのキャラはちょっと鼻につくので若干陰のあるペパードの方が儲け役か。

この頃の戦争映画の常でドイツ軍の戦車はアメリカ製のパットン戦車に十字マークを付けて代用。
それでもすごい数の戦車が並んでいるのは壮観・・・と思ったら手前の2列だけで奥はマットペイントだとか。
そうでした、この時代はCGは無くてもマットペイントが大活躍!
『スターウォーズ』シリーズだって初期はマットペイントが大きな役割を果たしています。

監督は意外やアーサー・ヒラー(『ある愛の詩』『ラ・マンチャの男』『大陸横断超特急』)。どんなジャンルでもやるんですね。
クライマックスのトブルク要塞の巨大セットでのアクションはなかなか見応えあり。
この時代のアメリカ映画お得意のエンタメ戦争映画でした。
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