黒鳥を求められた白鳥の精神が壊れていくさまを体現したナタリー・ポートマンが文句なしのオスカー獲得。
純真無垢な白鳥なら完璧なニナ、ただしブラックスワンとなるとそうはいかない。晴れてスワンクイーンに選ばれるも徐々に精神が蝕まれていき現実と虚構が入り乱れていく。
過干渉なステージママ、ライバルたち、自身の経験値の低さ、リリーという存在、すべてがニナを追い詰めていく。
怖さ、痛さ、狂気などひとつひとつのシーンが瞬間的で次のシーンに引きずらない感じがとても好き。短いショットでインパクトを与える。テンポがいい。編集がとてもいい。音の表現力も豊かで緊張感が保たれた。
あとはとにもかくにもこの作品はナタリー・ポートマンに尽きる。圧巻。
「I was perfect.」の声のトーン、表情がパーフェクト。最高の終わり方。
バーでちょっと出てくる男セバスチャン・スタンだったのか!