hiroki

SING/シングのhirokiのネタバレレビュー・内容・結末

SING/シング(2016年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

人気がなく経営が厳しい状況の劇場支配人ムーンは、劇場の再建を図るため、歌のコンテストを開催することに決める。歌やパフォーマンスが大好きな動物たちがオーディションに集まるが、それぞれ様々な事情を抱えていて...

とても感動した。鑑賞は2回目だったので内容はあらかた覚えていたはずなのに、不覚にも涙してしまった。自分の中でもかなり上位にくる面白さと感動を得ることができた作品だった。

家事に追われる主婦、恋人によって才能が隠されてしまっているロックシンガー、泥棒という家業のために自分の夢を言い出せない青年、人前だと緊張してネガティヴになってしまう少女。誰もがそれぞれ違う環境で違う生活をしているけれど、歌が好きということや、誰かに自分のパフォーマンスを届けたいという夢は同じ。生い立ちや動機は違っていても、目指すものが一緒ならば1つになれるし、そこで生まれるつながりはとても美しいものだなと感じた。

「どん底までいったらあとは上がるだけ」という言葉が印象に残った。このような考え方ができれば、どんなことがあっても無敵だと思う。うまくいかない時の考え方、あり方で人生は決まる。この作品は恐怖によって夢を諦める必要はないのだと教えてくれている。

最後のライブシーン、それぞれの大切な人の心を動かす瞬間。ここに全ての感動が詰まっていた。私自身も誰かの心を動かせる人でありたい。
hiroki

hiroki