トールキン

シング・ストリート 未来へのうたのトールキンのレビュー・感想・評価

4.2
食わず嫌いでずっと見れてなかった作品。素直に見れて良かったし予想以上にグッときた。
音楽の力、影響力って改めてすごいな、と思わされる。元々80年代の洋楽好きでずっと聴いてるけど今作に出てくる劇中歌全て最高で自然とリズムに乗ってしまうくらい聴き入ってしまい、お馴染みのメロディでありながらも新鮮味も感じられ、心地良い高揚感を得られる。また歌詞もスッと心に響いて涙を誘う。
曲作りってああやってやるんだなあとただただ感心しながら見てたし、主人公コナーを始め、ラフィーナ、バンドメンバーが音楽を通じてどう展開していくかワクワクしながら見れた。また、高校生の甘酸っぱい青春劇という面でもほっこりさせてくれてグッとくる。

家庭環境も学校環境も劣悪で最悪な環境下で音楽という一つのことに打ち込めるもの見つけ、それによって自分自身が変わっていく。そんなコナーの姿に応援するような気持ちでも見れたし、彼の周りの人たちが良い人たちばかりで胸が熱くなる。

誰だって先の人生なんて分からないし、勇気と無謀は異なるけれど時には勇気を出して一歩踏み出すことの大切さ、ほんの少しの勇気を持つ必要さをも感じられ、前向きな気持ちにさせてくれる作品。
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