Kientopp552

エイプリル・ソルジャーズ ナチス・北欧大侵略のKientopp552のレビュー・感想・評価

3.0
デンマーク軍・銀輪部隊 奮戦する

 1940年4月8日夜から9日の早朝に掛けてのことである。デンマーク領のユトランド半島の南東部、つまり、バルト海に接している地域にある、デンマーク軍・ユトランド師団指揮下にある駐屯地に、国境の見張り所から緊急連絡が入る。ナチス・ドイツ帝国との国境に10km程しかない、この地域に、国境を越えてドイツ国防軍が侵攻してきていると言うのである。この報を受けて、若きSand二級少尉を含めた、Gjermansen少尉以下の、自転車及び自動二輪車小隊が本土防衛に出動する。機関銃は、分解されており、小隊の数人で分担して自転車で運ぶことになっている。サイドカー付きのデンマーク製のバイクNimbus(Type Cは、そのエンジン音から「クマンバチ」の綽名がある)にも、20㎜機関砲も搭載出来るようになっている。こうして、この第四中隊第二自転車小隊は、南に向かって走る。侵攻してくるドイツ軍に少しでも抵抗し、約50kmほど離れている、自軍の応援部隊が到着するまで、時間を稼ぐことがその任務である。しかし、もちろん、自転車小隊はドイツ軍の装甲部隊には叶わず、北に撤退せざるを得ない。こうして、Haderslew(ハーダースレフ;ドイツ語でHadersleben)という小さな町でドイツ軍との市街戦となるが、果たして、このデンマーク軍の小隊の運命はいかなることになるのか。

(「ナチス・北欧大侵略」などという下劣な邦題は付けてほしくないと思うのは、筆者だけではないであろう。)
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