歯磨き粉

映画 聲の形の歯磨き粉のレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
-
苦しくなる。これに尽きる。凄く繊細に苦しさが描かれてるから余計苦しい。

暴力的ないじめも辛いけど、精神的な方も辛い。
小学校の頃のいじりに近いことでも、当事者にとって"いじめ"と感じていたらいじめ。
その頃って生活範囲が学校か家かしかないから、抱えるものが大きすぎる。
いい人だけじゃなくて、色んな人がいて、空想上ではない感じがした。

聴覚障害がある硝子のいつも笑っていないとっていう思いみたいなのが裏目に出ているのが辛い。最近、手話を使ったドラマが多かった。その際は訳が出ていたから、視聴者は理解できるし、いいなと思った。でも、生きていて訳が出ることはありえないから、この映画はそのままでいいなと思った。手話の勉強を再開しようと思った。

いじめっ子が更生していくことはあると思うけど、周りの目は厳しい。

少年時代の石田の声、叫ぶシーンとか凄く松岡茉優さんを感じたけど、あんまり声優をやっているイメージがなかったので違うかなって思ったけど、やはりそうだった。凄い。
もう一回みんなを集めるシーンの西宮さんの目が前より強く感じた。
おばあちゃんに会いたくなった。

各々が花火見てるシーン、切なかった。

絵も綺麗だし、綿密。
23/53本目
歯磨き粉

歯磨き粉