ベスト・オブ・クソ邦題。
(ややネタバレあります)
感想。
とにかくシェヴンが愛おしい。
フーシを振り回す悪女として捉えるのは稚拙なのだろうし、フーシが精神的成長を遂げるための原動力としての解釈も違うように思う。
この90分でフーシは前に進んだのだけれど、シェヴンを縛っている「生きづらさ」は、フーシが抱える悩みとして象徴されるようなルッキズムや幼稚性・精神的な未熟さではないのだから、どうしても彼女が置き去りになってしまっている。
シェヴンが謝罪や自己嫌悪するシーンはあまりにも辛かった。
少なくとも、フーシがシェヴンに対して偏見の目を向けなかったように、シェヴンもフーシのことをそうは見なかった。
彼女は愛すべき人物であり、フーシの多大なる愛を受けるだけの資格のある女性であるはずだ。
彼女の抱える生きづらさと付き合いながら「時期が来る」のを待つことを思わせるようなエンディングでも良かったように思う。
とはいえ、おそらくフーシは彼女を忘れないだろうし、エジプトでリアルジオラマひゃほーいした後に様子を見に戻ってんだろうな。
マジで良い映画だったよ。
この感情を一言で言うなら、やっぱり
「クソみたいな邦題つけやがって!」
ネタバレチェックせずにネタバレ感想を書いたのは、シェヴンのことを「メンヘラ」という現代語で片づけてしまっているレビューの多さが気になってしまい、攻撃的にならずにいられなかった故です。
ただそんな方々とも同じ意見だと思う。
「クソみたいな邦題つけやがって!」
しつこいようですが、
クソ邦題を批判せずにはいられない!