ぴろしき

何者のぴろしきのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
4.0

色々と考えさせられる映画だった。内容では自分が「何者」かになることを避け続けてきた拓人が最後のシーンで自分の思いをポツリポツリと面接官に話すシーンは非常に印象的だった。

人生最後のモラトリアム期間と言われる大学生が社会人へのギアチェンジを求められるのがこの就職活動期間。そんな中で夢を諦めて安定を求める者、批判されても夢を追い求める者、第一志望ではなくても夢に一歩近づく者…。そうやってみんながみんな、自身が「何者」かであるかを見つめなおしたり誰かに表現してわかってもらおうともがき続けるし、就活を終えた僕自身も無意識にやってきたんだなと改めて痛感させられた。おそらく就活を始める前と終えた後では感じ方が全然違う作品なのだろうと思う。見てよかった。
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