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亜人 第2部「衝突」の小のレビュー・感想・評価

亜人 第2部「衝突」(2016年製作の映画)
3.3
マンガ「亜人」のアニメ映画三部作の第二部。娘が主人公・永井圭の声優、宮野真守さんの大ファン。初日にTOHOシネマズ新宿で彼の舞台挨拶付き上映があり、娘のご機嫌をとるべく、予約開始後5分足らずで約500席が完売という熾烈な競争のなか、2席をゲット(1IDで2席までしか予約できません)。しかし、そのプラチナチケットは妻に譲り、自分は舞台挨拶なしの回で1人鑑賞。

新生物「亜人」は、決して死なないことを除けば人間と同じ。亜人であることが判明すると、政府の機関「亜人管理委員会」によって監禁され、非人道的な実験の対象となる(亜人は人間でないから、非人道的という言葉は当てはまらないそうだ)。だから、亜人は自分が亜人と知られないよう、身を潜めて暮らしている。

亜人達の憤懣が蓄積される状況下で、テロリストの亜人“佐藤”がリーダーとなって、世界を支配しようと企てる。

主人公の少年、永井圭は頭は抜群に切れるものの、他人を路傍の石ころくらにしか思っていない、とても嫌な性格。ある日、自分が亜人であることが判明。友達と逃走したり、“佐藤”と接触したりした後、「亜人管理委員会」に身柄を確保され、脱走する。ここまでが第一部のあらすじかな。

第二部は“佐藤”がテロリストの本領を発揮。亜人仲間を集め、戦闘開始。亜人対人間の激しい攻防が見どころ。「他人は路傍の石」な永井圭は傍観者の立場を決め込むが、“佐藤”のテロ活動のせいで潜伏先が発覚してしまう。“佐藤”を止めない限り、自分の安息はないと分かった主人公は、頭の良さを生かし“佐藤”に対抗できるだけの戦力を整える。

映像のスピード感、衝撃度は第一部の方が少し上かな。ストーリーは当然といえば当然だけど、第三部の亜人対亜人へ向けたつなぎの位置づけなのだろうと。これだけ観てもアレだけど、クライマックスが気になる内容。第三部でどう回収してくれるのだろうかと。

テロに都合良い能力を持った亜人や正義感と力強さだけが取り柄みたいな亜人、どうかかわってくるのか今のところ良くわからない亜人、亜人の中でもニュータイプらしい永井圭。個性的なキャラクターが増えてくるのは、マンガの世界ではよくある展開かな。「亜人管理委員会」の戸崎優の動向も気になるところ。

ということで、ここまで観たら第三部も観ざるを得ない状況。少なくとも娘は次回も絶対に観に行くと張り切っているし。
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