aka黄屑

凱里ブルースのaka黄屑のレビュー・感想・評価

凱里ブルース(2015年製作の映画)
3.0
『凱里ブルース』(16年)観了。注目の89年生れビー・ガン監督長編第一作で各国映画祭で受賞、メタスコア85のいきなり高評価作。荒削りだけど幻想的なロード・ムーヴィ。詩人でもあるらすい監督自作の詩が度々挿入されるのは如何にも初期習作的。
監督の関係者が大半占める出演者(どこから見ても素人な主演のヒトは監督の叔父…)の中で俳優グゥオ・ユエだけ映えてるw
凱里は中国南部内陸の実在都市で、劇中「野人」について度々語られるのは面白い。日本のUMAより信憑性ありそうw
何と云っても後半の41分にも及ぶ長回しには驚嘆!
その長回しは架空の都市が舞台なんだけど、ロバート・オルトマンの"サイコ・リアリティ"を想起させられて今野雄二師に観せたかった…(涙)
監督は誰よりタルコフスキーの影響大とのこと…
第二作の『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』含めずっと観たくて、やっとレンタル解禁が決まって歓喜したら逸早くネトフリで観られるようになったのは嬉すい誤算。
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