てっきり雪原にポツンと建つ小屋の中で三人のおじさんが静かに発狂する映画かと思っていたのだが、悪役が主人公にちょっかい出し続けた結果主人公がブチ切れて闇落ちする映画だった。その過程は中々見事で、言葉遣いやらムチやら酒やらを活用してラーセンが闇落ちするのを丁寧に描いている。しかし、"The Good, the Bad and the Ugly"ならぬ"良い奴、悪い奴、真ん中の奴"という三竦みのような関係はラーセンに焦点を当てすぎていて微妙。ランドベックの背景も容易に想像がついちゃうからもっと考えたほうが良い。