Jeffrey

オペラ・ムッフのJeffreyのレビュー・感想・評価

オペラ・ムッフ(1958年製作の映画)
3.0
「オペラ・ムッフ」

本作はDVDの特典に入っていた1958年アニエス・ヴァルダが監督したモノクロスタンダード映画で、この度初見した。思いっきり後に撮るドキュメンタリー映画の「ダゲール街の人々」につながる映画である。ラ・ムッフと呼ばれるパリ・ムフタール街を詩的イメージとドキュメンタリーのミックスで撮ったシネ・エッセイで、ゴダールの「女は女である」に引用されていた。撮影はアラン・レネ作品の多くを手がけたサッシャ・ヴィエルにニーである。こちらも2Kデジタルリマスターで映像は綺麗だ。上映時間は17分。

妊娠している女性の腹のショットやってかぼちゃをナタ出切る画、多くの食材が並ぶ市場を捉えたり、その街を歩く人物の典型的な画、コマ送りなど色々と監督のこだわりが見て取れる。若いカップルの寝室の場面や男性が大きく両手をあげたり、朝の裸体を映したり、野外のベッドで寝転ぶ女性が鏡を見たり、裸の男性が猫をいじったり色々と興味深い映像がある。ガラス瓶の中に入っている鳩なども印象的。とりま前衛的な作品が好きな人は好きだね。
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