風神

ヤクザと憲法の風神のレビュー・感想・評価

ヤクザと憲法(2015年製作の映画)
3.4
日本映画専門チャンネル放送分を
録画して鑑賞。

暴対法以降のヤクザの実情。
よく、取材許可とれたな。
明らかに心良く思ってない人達も
リアルに登場します。

この当時の指定暴力団が21団体。
なまえを聞いたことのあるのは
三分の一ぐらいであとは知らない。
考えてみたら全国区の組織なんて
そうそう無いのか。

大阪の指定暴力団の二代目東組の
構成組織の二代目清勇会の事務所を
中心に、山口組の顧問弁護士のお話など
なかなか知り得ない情報が
てんこ盛りのドキュメンタリー作品。

収入源を潰し、稼げなくしようとして
その反動からか、オレオレ詐欺などの
新たな収入源が発生し
ヤクザ組織が無くなる中で
タガの外れた連中が
闇バイトなどを駆使して
自分の手を汚さずに稼ごうとしている。
もし、ヤクザ組織が全て無くなっても
犯罪組織は違う形で存在し続けるし
なんならネクタイ締めた悪い奴らが
そのしのぎの上前を
巻き上げるんだろうなぁ。

ヤクザであるメリットが無くなり
稼げない状況になれば
自然と消えていく職業でしょう。
ただ
あの食堂のおばちゃんの言っていた
警察は守ってくれない。
仲良くなったヤクザの方が
ちゃんと守ってくれるって発言は
昔から変わらないんだなぁ。

かなり昔に自分の友人が
稲川会の人と付き合いがあり
年賀状やらいろいろお手紙などを
見せてもらった事がある。
その時にも話に上がったのが
上記のような事でした。

付き合いがあれば
なにかトラブルがあった時
物凄く心強い人達だと。
もちろん、お金はかかるが
彼らも商売だから
最後まできちんと処理してくれると。
この話も、かなり前の事だし
その友人が、今も付き合いがあるかは
聞いていないのでわからない。

ヤクザの子供だからと
学校側から差別されるのはかなりキツい。
そういう所からも切り崩ししてるのか。
でも、家宅捜査する警察の態度こそが
ヤクザ映画のヤクザのようでした。

2024-86
風神

風神