ハチチ

葛城事件のハチチのネタバレレビュー・内容・結末

葛城事件(2016年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

 なかなか絶望的な映画でした。葛城一家4人それぞれ抱えている闇が誰でもあり得る話で、身近な怖さではある。

 新井浩文演じる長男保がなんとも絶妙。根が優しい人柄なんだけど仕事で結果が出ず悩んで将来のキャリアに絶望して自ら命を絶つ。誰でも歯車が狂って誰も相談する相手がいなければ同じ状況になりうる。後の事件は置いといて、新井浩文の演技が良かった。

 父親役の三浦友和も嫌〜な昭和なオヤジ感を見事に出していてお見事でした。

 田中麗奈役の人物の動機だったりなんだりが違和感ありちょっと浮いていた感はある。
 
 どんよりとした雰囲気と不気味な静けさは嫌いではなかったけど、全体としては少し淡白でした。
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