SayoTam

葛城事件のSayoTamのネタバレレビュー・内容・結末

葛城事件(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

くそすぎる父親がうちの父親すぎた。

ラストシーンで父親が自殺しようとする時に、いやいやこういうくそみたいな奴は絶対死なないんだよ。ふてぶてしく生きていくんだよ、と思ったら、やっぱり死ななかった。
部屋に戻って麺をすすり始めたときに、そうそう、と思った。
死んでくれたらいっそスッキリ気持ちいいのにな、と思ってしまう自分の心に、恐ろしさを感じた。

稔は人を殺め、自分を殺めることで
父親に復讐したんだな。
くそみたいな家庭をぶち壊して
くそみたいな自分の人生も終わらせた。

もう少し幼少期が丁寧に描かれていたら
もっと理解しやすかったかもしれないけど
あえてそこを描かないことで、犯罪者の生い立ち映画ではなく、家族の物語になっているのだと思った。

三浦友和さん、ダンディなイメージがあったからびっくりしたなぁ。
若葉竜也もよかった!
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