伊達巻

北野武 神出鬼没の伊達巻のレビュー・感想・評価

北野武 神出鬼没(1999年製作の映画)
4.0
天才のインタビューには天才の発言を期待するんだけどこの人は全く奇を衒うということをしないで話していて小さい頃からテレビで顔を見ていたビートたけしって一体なんだったのかと思うくらい謙虚で真面目でシャイな人間だというのがよくわかるでも同時にだからこそあのやんちゃボーイが生まれたというのもわかる気がするんだよな母と闘っていたとか未だに女の人と歩けないとか食事に楽しい記憶がないとかそういう個人的な語りもあったりして感慨深くなったなんでこれこれという設定を取り入れるのかっていうハスミンの質問に男と女のロマンスがありきたりでつまらないと感じることがあると答えるの根っからの映画人で良いなカッコつけないカッコよさというのが彼のフィルモグラフィーを思い出しながらじわじわと感じられる良いドキュメンタリーでした手持ちワンカットで繋いだり余計な介入はしなかったりと(急に頑張り出すエンドロールの映像はちょっと笑っちゃったけど)なんとなくフランスっぽさも感じられたりする。最後のずっとそうしてるんかっていう感じの雑な弟子の扱いもなんだか武映画のどこかのワンシーンに似ている印象があっておもしろかった
伊達巻

伊達巻