部屋から逃げ出す時の展開はかなり緊張感があると同時に、少年が初めて外の世界を見た新鮮さも伝わってきてなかなか良いです。
脱出後の暮らしも幸せな生活とはいかず、世間から様々な目を向けられるところは、主人公側に立って周りに腹立たしさも感じてしまうが、自分が同じ立場の第三者なら母子を全面的に応援できるのかと聞かれると100%そうだとも言い切れない。こういった難しいラインを、エンタメとしても面白い映画として完成させるのは凄いですね。
開幕からこの子は誰の子なのか、と思って観ていましたが、「そういうことか…」と判らせてくれるウイリアム・H・メイシーはさすがだなぁと思いました。
