一言で表すなら「慰め」か。
怒り、優しさ、恐怖、赦し、肯定、否定。
入り混じっていて安堵がない。
ホラー映画の起源は恐怖の具現化。
監督のトラウマの捌け口だと思うのだが、この映画も例に漏れずか。
感じるシャマラン味。抜群のセンス。心地良さ。
黒よりのシャマラン。黒ってそっちの意味じゃなくて。
恐怖は違う形で遺伝するか。
引きずり込みたくない、でもやり場がない。
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」
親の影響は凄まじい。
他人を無視することはできても、家族や思い出からは逃れられない。
"君の中に眠るオオカミを否定しないでほしい
なぜなら包丁を刺し込んで中をえぐると―
美しい物が見られるからだ"
"不器用"な人間は真ん中にとどまるのが難しい。
ついつい理想を追い求めてしまう。ある意味、一番中間の存在。
どちらかに振り切ることができない。だからホラーとコメディが混ざる。
自分を永遠と殺し続ける。
群れの真ん中はとても安心だが、感情の真ん中はひどく孤独だ。
どうやら私はこの映画の答えの、そのさらに先の答えに行き着いてしまったようだ。
結局すべて赦すしかないのか。
しかし、彼は紛れもない"天才"。
俺も一番気に入ってるよ。バカでいい奴だ。他の誰よりも。