グレタガーウィグの新作が公開される、しかもバービーの実写映画化企画らしいというのはけっこう前から聞いていて、え？なに？どういうこと？とは思っていました。しかし主演がマーゴットロビーで製作も関わってるらしいとか相手役がライアン・ゴズリングらしいとかあらたな情報が加わるにつれ、けっこう自分にとってはプラス要素が大きく、期待を高めての鑑賞となりました。もちろん元ネタであるバービーそのものにはほぼ全く関心を持たない人生を送ってはきたのですが。
結果としては非常に満足しました！コメディとしての面白さもあるし今の社会に照射してくるようなところもちゃんとあるし。先に書いた主演二人もめっちゃ良いし。ただそのぶんジャンルもの・キャラクターものの枠にはまっているようでそこから逸脱するところやその「枠」に対して批評的なところもあるので、そこでなんじゃこれ面白くないなって人もいるでしょうね。
アメリカではかなり興行収入もあがってるみたいだし、こういう面白さだけでも観れるし中身もあるみたいな作品がしっかり稼いでくれるとグレタガーウィグであれマーゴットロビーであれ次回作が期待できて嬉しいところ。
ぱっと見のイメージよりは面白がれる人を選ぶ作品ではあると思いますが、でも映画好きならまず観てみれば、○だった人も×だった人もいろいろ考えるところがあっていいのではないでしょうか。少なくとも俳優の演技とかプロダクションデザインとか音楽使いとか、映画としてちゃんとするべきところは超一流レベルでちゃんとしてますしね。
