ソラ

ベイビー・ドライバーのソラのレビュー・感想・評価

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)
3.5
おげんさんのサブスク堂から。

音楽6:車3:ロマンス1の比率で展開されるミュージカルアクションムービー(そんなジャンルはない)。サイモン・ペッグとのニッチなコメディ映画を量産していたエドガー・ライトを一躍有名にした作品。

エドガー・ライトは、オタク気質があるのか本作は、彼の趣味嗜好が全面的に押し出されている。
80’sから2000年代初頭までの音楽や映画、ガジェットがそこかしこに散りばめられている。

CGではなく、実際にクラッシュさせるリアルなカーチェイスを撮るためアトランタにて撮影をしている。
音楽へのハメ方は、タイミングが重要視されるなか緻密に計算され尽くしており特徴的!

地味にキャストが豪華な事に気づいた。
DJとして活躍するアンセル・エルゴートや『シンデレラ』のリリー・ジェームズ、『トップガンマーヴェリック』のサイクロン役ジョン・ハム、『レイ』でアカデミー主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックス等


ここからは、雑感。
【あまり良くない点】
Filmarksを始めとして評価の高い本作だが、個人的には微妙だった。アクションのテンポ感と音楽との融合は唯一無二だが、ストーリー性に欠ける。終盤がかなり急ぎ足。あと、地味にグロい。ベイビーの行動原理、背景があまり見えない。

【良い点】
日常会話を切り取ってサンプリングするのはかなり面白い。ベイビーのセリフも名作のセリフをサンプリングしており、映画好きとして楽しめる部分もあった。ラストシーンは、いやに現実的で他のアクション映画とは一線を画す。
ソラ

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